
Difyの概要と特徴
Difyは、プログラミング知識がなくても(ノーコードで)、誰でも手軽に生成AIモデルを作成・カスタマイズし活用できるということで近年話題です!
ビジネスシーンから個人プロジェクトまで、さまざまな場面で活用されており、特に生成AIの導入を検討している企業や生成AIサービスを提供したい個人にとって、非常に有用なツールです。
Difyが注目を集めている理由は、その使いやすさと柔軟性にあります。初心者でもドラッグ&ドロップで直感的に操作できるインターフェースを備え、チャットボットやコンテンツ生成ツールなど、短時間でAIアプリを作成できる点が魅力です。
【特徴】
ノーコード開発: プログラミングスキルは不要。誰でも直感的にAIアプリを作成できます。
豊富なAIモデル: 多様なAIモデルが用意されており、目的に合わせて最適なモデルを選択できます。
RAGエンジン: 知識を拡張するためのRAG(Retrieval-AugmentedGeneration)を活用したアプリケーションを簡単に作成できます。
外部ツール連携: 他のツールやサービスとの連携も可能で、より高度な機能を実現できます。
オープンソース: オープンソースであるため、コミュニティのサポートを受けながら開発を進めることができます。
Difyは、以下のモデルプロバイダーをサポートしています(一部抜粋)。

Difyの料金は以下になります。
【無料】
- ベクトルストレージ: 50MB(1MBにつき120万文字ベクトルを保存可能)
- ドキュメントアップロード:50
- クレジット: 200回までのGPT無料トライアル
- モデルプロバイダー:OpenAI/Anthropic/Llama2/Azure OpenAI/Hugging Face/Replicate
- アプリの生成回数: 10回
- ログ履歴: 15日間
- カスタムツール: 利用不可
- サポート: コミュニティフォーラムとエージェントモード、ワークフロー
【有料】
- PROFESSIONALプラン
- 料金: 月額59ドル
- ベクトルストレージ: 200MB
- ドキュメントアップロード:500
- クレジット: 5,000回/月
- モデルプロバイダー:OpenAI/Anthropic/Llama2/Azure OpenAI/Hugging Face/Replicate
- ログ履歴: 無制限
- カスタムツール: 10個まで利用可能
- サポート: メールサポート、Web アプリのロゴ変更、LLM 負荷分散、RAG API リクエスト(近日公開)
- TEAMプラン
- 料金: 月額159ドル
- ベクトルストレージ: 1GB
- クレジット: 10,000回/月
- モデルプロバイダー:OpenAI/Anthropic/Llama2/Azure OpenAI/Hugging Face/Replicate
- チームメンバー:無制限
- ログ履歴: 無制限
- カスタムツール: 無制限
- サポート: 優先メール&チャットサポート、SSO認証(近日公開)
- ENTERPRISEプラン
- 料金: 要相談
- クレジット: 無制限
- ログ履歴: 無制限
- カスタムツール: 無制限
- サポート: 専用のSlackチャンネル、電話、メールによるサポート&導入支援
それでは、さっそくDifyを始めてみましょう!
Difyの始め方
① DifyのHPに「始める」をクリック(どちらをクリックしても大丈夫です)

② 今回はGoogleアカウントを用いて始めたいと思います。「Googleで続行」をクリック。そして、自身のアカウントを選択してください。

③ログインできたら 「最初から作成」をクリック

④ 「チャットボット」「基本」を選択したまま、名前を「テスト」として、このチャットボットの説明を記載し、「作成する」をクリック。

⑤ 「手順」にこのチャットボットの役割等を記載します。つまり、このチャットボットのシステムプロンプトを入力します。

「変数」は、変数を使用すると、ユーザーはフォームに入力する際にプロンプトの単語や開始の言葉を導入できます。今回はなしにします。
次に、「コンテキスト」はファイルをアップロードし、そのファイルを踏まえて回答できるRAGのような使い方ができますが、今回はなしにします。
それ以外にも、以下のような機能が追加できますが、今回はなしでいきます。

⑥ もうここまでできれば、ほぼ終わりです。右側のデバックとプレビューで試してみましょう!
一番下の赤枠のところに「2020年に日本で起きた出来事を教えて。」と入れたところ、回答が返ってきました!

⑦最後に、「公開する」をクリックして、「更新」をクリックしてください。


⑧「アプリを実行」をクリックすると、チャットボットの完成です!!

⑨Start Chatで開始できます!!
見た目はシンプルですが、ChatGPTと同じように使えますね!

プログラミングなしで、簡単に生成AIを使用したチャットボットが作成できました!!
Difyはどの会社が運営しているか
Difyは、元 Tencent CODING DevOps チームのメンバーによって構築されていますが、米国の法律とデータポリシーを順守し、グローバルに多様なチームを持つ企業であるLangGenius, Inc.によって開発・運営されています。
セキュリティの関係上、これらのことを詳しく知りたい方は、様々なブログ記事がありましたので、それらを読んだ上で、企業内でDifyを継続して利用できるかを検討してみるのが良いかもしれません。
