はじめに
・データ分析をはじめてみたが、可視化の事で悩んでいる。
・社内の誰でもパッとみて理解できる物を作りたい。
そんな人には、BIツールを使うことをオススメします。
BI（Business Intelligence）ツールは、データ分析を行う上で欠かせないものです。
会社でデータ分析を始めた場合、データを収集し整理し、Pythonなどのプログラミング言語を使用して自ら可視化することは一般的です。しかし、全ての人がプログラミング言語を理解し、コードを書けるわけではありません。
会社内には、プログラミングを行うことができない人々も存在します。
彼らにもデータの可視化結果を分かりやすく示したいというニーズがあります。さらに、その可視化結果を探索したり、データに触れたりしたいと考えているかもしれません。
こうした状況では、BIツールが非常に役立ちます。
BIツールは、プログラミングスキルを持たない人々でも、直感的で使いやすいインターフェースを提供し、データを視覚的に知覚することが可能になります。
Google Colaboratoryを使っている人はどのBIツールがオススメか？
BIツールを選ぶ際、多くの選択肢がありますが、どれを選ぶかはそのツールの使いやすさや機能性、自身のニーズに合ったものかどうかなどにかかってきます。
その中で、Google Colaboratoryを使用している人には、BIツールとしてLoker Studioをオススメする理由はいくつかあります。
①Google Colaboratoryのユーザーにとって適した選択肢
Google ColaboratoryでPythonを用いたデータ分析を行っている場合、Loker Studioはそのスキルやプロセスを補完し、データの可視化や分析をより効果的に行うことができます。
②Googleアカウントさえあれば誰でも無料で利用可能
Googleアカウントを使用しているGoogle Colaboratoryのユーザーであれば、手軽かつ簡単にLoker Studioを利用し始めることができるでしょう。
③PDF形式での出力やGoogleドライブでファイルを共有できる
分析結果や可視化データを簡単に共有し、他のチームメンバーや関係者とコラボレーションする際に非常に便利です。
手軽に使えるだけでなく、使い慣れた環境との親和性も高いので、Google Colaboratoryを使用している場合は、Loker StudioがオススメのＢＩツールです。
Loker Studioの使い方ーアカウント設定
Loker Studio（https://cloud.google.com/looker-studio?hl=ja）
①「使ってみる」をクリック
②空のレポートをクリック
③アカウントの設定を完了する。国は日本を選んで、会社名は適当に入力し、利用規約にチェックを入れてから、続行をクリック。
④ どちらでもいいですが、ひとまず、全て「いいえ」を選んで、続行をクリック。
これでアカウント設定完了です。
データの読み込み
①左上の「作成」をクリックしてから、「データソース」をクリック。
②今回はcsvを利用するので、検索ボックスにcsvを入力し、「ファイルのアップロード」をクリック
③「承認」をクリック。
④ここで、自分のgoogleアカウントと連携してください。
⑤ファイルをアップロードしてください。
※なお、削除の場合は、「データセット」を削除をクリック
⑥右下のステータスが”アップロード済”に変わったら、右上の「接続」をクリック
⑦「無題のデータソース」をクリックして、このデータのタイトルを付けてください。今回は「販売データ」としときます。
それから、「レポートを作成」をクリック
データの可視化ー棒グラフ、積み上げ棒グラフ、時系列グラフ
棒グラフを表示してみます。
「グラフを追加」をクリックして、棒グラフの図柄をクリックします。
表示する場所を指定すると自動的に棒グラフが出力されます。
今回の棒グラフの内容を説明します。
左の表の赤枠の「オーダーID」ごとの青枠の「Record Count」を積み上げて表示した棒グラフになります。
しかし、左側の表は13670個データがあるのに、グラフで表示されているのは、10個だけです。
ここで、棒グラフの表示を増やしたいと思った場合は「スタイル」をクリックして、棒の数を増やすことで解決できます。
10個から100個に変更した結果が以下になります。
ここで、右側のディメンションや指標を変更すれば、表示されるグラフもかわります。
それでは、グラフを変更してみます。
ディメンションはX軸なので、これを「カテゴリ」にしてみましょう。そして、Y軸の指標には、「売上」を設定しました。また、配色も「赤」に変更したものが、こちらになります。
次は、棒グラフを横に表示してみます。
その場合は「スタイル」をクリックして、棒グラフを横向きのものをクリックします。
さらに、棒グラフの種類も変更してみます。グラフ横の下の矢印をクリックします。
たくさんの棒グラフの種類があるので、好きなものを選んでください。
今回は、積み上げ棒グラフを選んでみました。こちらは、内訳ディメンションに「顧客ID」が追加されたので、顧客IDごとに積み上げた棒グラフになります。
最後に、時系列グラフを表示してみます。
「グラフを追加」をクリックしてから、「時系列グラフ」をクリックします。
これを見やすい形に変換します。
月単位の集計にします。
ディメンション横のカレンダーのマークをクリックします。
データの種類をクリック
「日付と時刻」を選んで、「年、月」を選びます。
そうすると月単位のグラフに変換されました。
可視化したものを共有
右上の共有ボタンを押して、リンクで共有することもできますし、「レポートをダウンロード」を選べば、PDFで共有することもできます。
まとめ
可視化をする際には、pythonを用いてseabornやmatplotlibで表示できますが、Loker Studioなら細かい調整が簡単にできます。
可視化の際に細かい調整をしたい方、seabornやmatplotlibを使わずに可視化したい方は、是非BIツールとしてのLoker Studioを使ってみましょう！
初心者の人には、Loker Studioの使い方をわかりやすく、簡単に学べるオススメの本を紹介します。
「Python実践データ分析入門 キホンの5つの型」
プログラミングの型、データ加工の型、データ可視化の型、AIモデル構築の型、ツール化の型を学べる。データ分析をどこから始めて良いか迷っている、悩んでいる場合、この型（パターン）をもとに進めていけば、一つの分析結果の成果物が必ずできあがります。Google Colaboratoryを使ってデータ分析を始めた人が可視化に悩んだら、まずは、Googleのアカウントがあれば始められるLooker Studioの始め方を丁寧に紹介してくれてます。
>>【書評】Python実践データ分析入門 キホンの5つの型
